out-of-humor2
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雑記8/22
 ボンにキセイした折。
 居間で座っていた親父の傍ら、読みかけの本が無造作に置かれていた。

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 素晴らしい!
 なんという下世話さだろう!
 これが70(歳)の読む本か!?
 無論これは賞賛である。賞賛の言葉以外思いつかない。
 
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蝉とカップル
 西成区。26号線沿いの歩道にて。朝8時頃。前方に中年のカップルがいた。女は肌色のいささか大き目と思われるサイズのスーツを着ていて、男は同じく肌色のポロシャツを着ていた。女が街路樹を指さし、少し跳ねながらなにか男に叫んだ。韓国語のようであった。女は興奮していた。男はまず街路樹と女を交互に見、やはり韓国語らしき言葉で女になにごとか告げたのち、腕ぶすような様子で街路樹を見上げた。
 蝉が留まっていた。
 男はガードレールに右足をかけ、その股を割った格好のまま左足のつま先を伸ばし、そして左手を樹皮に食い込ませて右腕を伸ばし、これはもう限界と思われるところまで体全体をピンと伸ばしきった。
 男はそのいかにも不安定な体勢で、しかし驚くべきことに静止していた。静止して、蝉を狙っているのだった。
 時間が止まった。
 …
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 …
 意を決した男が、椀状にした右手で蝉を乱暴に捕まえにいった刹那!
 女は「ひゃあ」と大声を出した。
 蝉は逃げた。
「ジジジジッ」と鋭い声を発して、蝉は見えない何かを迂回するように、束の間螺旋を描きながらみるみる上昇していった。
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