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帰省
 先日、1年ぶりに帰省したのだが親父が、
「市民運動を始めた」
 と妙な事を言うのである。
 聞けば、近所を流れる川の中州に手を加えて作られた簡易ゴルフコースが近く取り壊される運びとなったので、それに反対する運動だという。
 そのコースは、親父が実に足しげく通っていたところで、本人曰くコースレコードの保持者として君臨していて、まさしくコースの主(ヌシ)の名を欲しいままにしていたという。ゆえに誰であろうが芝に一歩足を踏み入れれば親父に「挨拶せぬ者はモグリ(親父談)」であるらしい。
 なればこそ、それが取り壊されると聞いて「領地を没収される気持ち」(親父談。彼お得意の戦国比喩)がしたのだとか。
 今、親父は運動組織の中心的存在として暇を見つけては署名を集めているという。

 この話を僕に説明する間、「市民の憩いの場」という言葉を親父は何度も使った。
「あのゴルフ場はな、市の水道局の外郭団体が運営しとってな、水道局を退職した奴が天下って高給を貰うせいで運営費は仰山かかるが、客足は伸びん。赤字がたまっていく一方じゃ。じゃからワシはな、そんなことを止めさせてな、ほんまの市民の憩いの場にな、しようと思うんじゃ」

「ゴルフ場を市民の憩いの場に!」いうスローガンを僕はかつて聞いたことがない。またそもそも、環境を保全する名目でゴルフ場建設に反対する市民運動ならいくらでもあるだろうが、ゴルフ場取り壊しに反対する市民運動というものがこの世にあるとは夢にも思わなかったので、僕は非常に感心して、目から鱗が落ちる思いであった。

 しかし話を聞き終わって、僕には喉まで出かかっていた「感想」があったのだが、結局言わず終いであった。
 よって、ここに記しておこう。
 
 親父、気をつけたほうがいい。「市民の憩いの場に」という言葉は、おそらく、こう揶揄される。それは市民じゃないだろう。市民とは、おまえのことだろう。おまえの憩いの場じゃないか、と。 

 
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コメント
この記事へのコメント
見上げたゴルフ狂ぶりですな。
2007/02/01(木) 11:50:19 | URL | aka #-[ 編集]
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