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長い日
 まず、僕の言いたいことはほぼspdmtr.氏が書いておられる。↓
http://blog.livedoor.jp/spdmtr/archives/50966108.html

 僕もかつてこんな気持ちで開票速報を観たことはなかったが(まったく、薄氷をふむ思いとはこのことだったろうか)、現在の心境を表すなら、ともかく「安堵」の一語に尽きる。

 22日昼間、spdmtr.氏から「ヤバイらしいで」という情報が入った。悪夢が現実と化す可能性があるという。↓

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007041910.html

 まさか、と思った。
 が、この時点で僕は、最終的には収まるべきところへ収まるものと確信していた。「収まるべきところ」とは、具体的な候補者を意味しない。ハッキリとsomebody elseという意味である。しかし何度も記事を読むにつれ、何か得体の知れぬ恐ろしさが頭の隅々に広がっていくのを感じた。

 夕方、その恐ろしさに耐えかねた僕がspdmtr.氏に送ったメール全文をここに掲載しよう。

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まずい。まずすぎる。
読めば読むほど、なにか恐ろしい気持ちになってきました。
「地元商店街」の人々はこの恐ろしさを分かっているでしょうか?。「なびく」ということの意味を分かっているでしょうか?

誰に、何になびくつもりだろうか。

仮に落選したとしても、「秀吉が落ちてホッとした」などという気持ちを、僕は絶対に味わいたくありません。よしんば当選したならば!。

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 また次のような記事を目にするに至り、これは遠く北海道の地で、予想もつかなかった何かただならぬことが起こっているらしいということを認めざるをえなかった。

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青森県の会社社長羽柴秀吉氏(57)=同=は市内二カ所でペンライトを手にした支持者ら約百人と列をつくり、握手作戦を展開。「若者が働ける夕張を命懸けでつくる」と訴え、大きなガッツポーズで選挙戦を締めくくった。演説中に感極まり、涙ぐむ場面もあった。(北海道新聞 文中太字は筆者による)

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 こんな「場面」はかつてありえなかった。なぜこんなことになったのか。
 例えば北海道新聞では次のような「市民の声」を紹介していた。

「寒いのに一生懸命選挙をやっているんだから、誰が来ても歓迎してあげないと」主婦(52)
「市長候補は財政破たんした夕張を良くしたいと考えている人。全員に感謝しなくちゃ」。無職女性(81)
「わざわざ近くまで来た人を無視する市民はいない。夕張は温かいまちだから」上記無職女性の夫(82)


 そもそもこのような空気のなかで選挙戦が行われ、しかも夕刊フジが示唆するような実弾戦術に彼がかつてないほどの手応えを感じていたとすれば、「演説中に感極まり、涙ぐむ」のも無理からぬ話だ。なぜなら今まで落選してきた全ての選挙戦で彼は、嘲笑、苦笑、蔑視といった反応で扱われこそすれ(あれは府知事選のときだったと思うが、僕は大阪の、ウツボ公園からほど近い彼の選挙事務所、その窓ガラスがバリンバリンに割られているのをすら見たことがあるのだ)、選挙民に「感謝」されたことなどあったためしはないからである。

 きっと彼は夕張の人たちの情の深さに触れ、そして本来ありえないことだが、政治家的な、あまりに政治家的な充実した運動の終焉を思って感極まったのだと思う。

 夕張の人たちは、宮台とか宮哲風に言うなら、ネタ(彼が羽柴秀吉を名乗っていること等)をスっ飛ばしてベタ(自腹を切って市の財政を立て直すという、侠気の如きもの)のみを受け取ってしまったようにも見えるが、それは夕張市民に限ったことではない。おそらく彼自身もそうだったのだ。でなければ羽柴秀吉を名乗る者が選挙戦で感極まるわけがないではないか。

「すべて私の不徳の致すところ。訴えが市民に通じなかった」。「市民は大きな改革より小さな改革を選んだのかな」とは彼の落選の弁だが、果たしてこれが羽柴秀吉の言うセリフだろうか。不徳?、不徳というなら枚挙にいとまがないだろうが、彼はこの言葉をそういう意味で使っていない。単にしらじらしいクリシェに過ぎない。

「仮に落選したとしても、「秀吉が落ちてホッとした」などという気持ちを、僕は絶対に味わいたくありません」と僕は書いたが、結果的に僕は味わってしまっている。そしてこの気持ちを、僕はいずれ再び味わうのだろう。今回の戦(いくさ)で彼が味をしめたであろうことは容易に想像できるから。僕は今からそれが恐ろしい。「安堵」などは、多分つかの間の気休めに過ぎない。

3025_1[2].jpg


敗戦が決まり、選挙事務所で陣営幹部と握手を交わすの図。
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コメント
この記事へのコメント
ちなみに、出馬時に彼が言っていた「(夕張市は)自動車でいえば、どこかが壊れている。一度、車検に出して新しい部品を入れ、まず走れるようにしなければ」という発言は、オシムが日本代表監督に就任したときの「日本代表は車に例えられる。全員がこの車を後押ししなければならない。今、日本の車は一時的に止まっている。だからこそ強く、全員で押さないといけない」という発言をパクッったものではないかと推測しているのですが…。
2007/04/24(火) 00:04:10 | URL | aka #-[ 編集]
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